目次
① 平成29年定期総会開催報告及び新体制について … 畑中一枝
② 第27回東北作業療法学会の開催報告 … 道又 顕
③ ◆職場紹介◆医療法人徳洲会仙台徳洲会病院 … 佐々木裕一郎
④ ◆つぶやきコーナー◆「懐かしんではシミジミしています」 … 淀川裕美
① 平成29年定期総会開催報告及び新体制について
事務局長 畑中 一枝
平成29年5月28日(日)に、東北福祉大学ステーションキャンパスにて定期総会を開催いたしました。総会時の有議決権会員数は812名。委任状による有効回答数404名、総会出席者125名(内、理事・監事13名)計有効数529名でした。
今年度は役員改選の年に当たっており、新役員の選任が行われ就任いたしました。また総会後の理事会にて、代表理事の理事互選及び担当理事制の継続の確認と担当部局の決定を以下の通り行いました。
代表理事(会長/企画管理局担当)
道又 顕 (広南病院)
常任理事(第一副会長/事業局担当)
大貫 操 (泉中央南おひさま訪問看護ステーション)
常任理事(第二副会長/学術局・企画管理局・委員会担当)
大内 義隆 (介護老人保健施設なとり)
常任理事(事務局長/事務局担当)
畑中 一枝 (エコー療育園)
理 事(事業局担当)
稲毛 義憲 (東北福祉大学)
理 事(委員会・企画管理局担当)
大塚 英樹 (せんだんの丘)
理 事(委員会担当)
上遠野 純子 (東北保健医療専門学校)
理 事(事務局担当)
金澤 聡 (仙台リハビリテーション専門学校)
理 事(事務局担当)
佐々木 俊二 (川崎こころ病院)
理 事(事務局担当)
中塩 加久子 (長町病院)
理 事(委員会局担当)
渡部 達也 (株式会社 わざケア)
監 事
及川 恵孝 (介護老人保健施設リラの郷)
監 事
大黒 一司 (東北文化学園大学)
また4月より、これまで10ブロック構成だったブロック構成について、一部のブロックでの会員数の増大や近年の地域包括ケアシステムの構築などにおける市町村との連携強化の必要性から、市町村や保健所管轄の区分をもとに、以下のように12ブロックに再編を行っています。
・青葉ブロック:仙台市青葉区
・宮城野・若林ブロック:仙台市宮城野区、若林区
・太白ブロック:仙台市太白区
・泉ブロック:泉区
・黒川・富谷ブロック:富谷市、大和町、大郷町、大衡村
・名取・岩沼ブロック:名取市、岩沼市、亘理町、山元町
・仙南ブロック:白石市、角田市、蔵王町、七ヶ宿町、大河原町、村田町、柴田町、川崎町、丸森町
・塩釜・多賀城ブロック:塩釜市、多賀城市、松島町、七ヶ浜町、利府町
・石巻ブロック:石巻市、東松島市、女川町
・大崎ブロック:大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町
・栗原・登米ブロック:栗原市、登米市
・気仙沼・南三陸ブロック:気仙沼市、南三陸町
その他、新しい部署として、企画調整部地域支援班を企画管理局「地域支援部」へ昇格。特設委員会として「運転と作業療法」の新設も行っております。
人的にも、組織的にも新体制となり、何かと立て込んではおりますが、会の運営には会員相互の協力が欠かせませんので、皆様の変わらぬご協力をお願いします。
② 第27回東北作業療法学会の開催報告
実行委員長 道又 顕
(一般財団法人広南会 広南病院)
平成29年6月24日(土)~25日(日)、トークネットホール仙台(仙台市民会館)で第27回東北作業療法学会が開催されました。天候に恵まれた中、東北6県から500名を超える会員が参加し盛会裏のうちに終了いたしました。今回の学会テーマ「人は作業で生きる~生きる力を支える作業療法~」のもと、一般演題84演題(口述発表40演題、ポスター発表44演題)の発表、教育講演、公開講座が行われました。また、日本作業療法士協会50周年記念事業として医療介護連携・作業療法シンポジウムを日本作業療法士協会と共催することが出来ました。学会1日目の夜には恒例の懇親会も開催され、約150名が参加しました。各県士会から余興と各県自慢の日本酒を持ち寄っての利き酒大会で盛り上がりました。
東北作業療法学会は平成2年より東北6県の作業療法士会が持ち回りで開催しています。宮城県での開催は平成22年に東日本大震災のため中止となりましたので、平成16年以来、実に13年ぶりの開催となりました。当日のお手伝いは約100名、その半数以上が地元開催を初めて迎える若い会員となりました。お手伝いを頂いた会員にはこの場をおかりしましてあらためて御礼を申し上げます。
次の宮城県開催は6年後の2023年です。このニュースを読んでいるあなたの6年後の未来はどうなっているのでしょう?作業療法をさらに発展・普及させるためにも会員皆様の協力が必要になります。今後とも県士会活動への参加・ご協力のほど宜しくお願い申しあげます。
③ ◆職場紹介◆
医療法人徳洲会仙台徳洲会病院
佐々木裕一郎
【病院紹介】
・診療科目:内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病・代謝内科、神経内科、リハビリテーション科、外科、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、眼科、麻酔科、歯科口腔外科、救急科
・病床数:315床
・リハビリスタッフ数:PT15名 OT6名 ST4名 リハビリ助手1名
・OT業務内容:入院、外来のリハビリ業務全般
・対象疾患:脳血管疾患、運動器疾患、内部疾患、神経難病(ALS)など
・職場の位置 ・・仙台市泉区七北田字駕籠沢15 泉中央駅より徒歩7分
【リハビリ科の紹介】
当院は仙台北部、黒川圏内の救急の一翼として、おおよそ1日平均11~12件救急の受け入れをし、ほとんどが入院翌日~数日のうちにリハビリ開始となります。
作業療法では、脳血管疾患では身体機能改善、早期の基本的ADL獲得を目指し、運動器疾患は肩から指先の外傷、骨折などを担当し、入院から外来、仕事や家事などの作業的役割の獲得までフォローしています。
また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の方々に対しては、 意思伝達装置「伝の心」の練習、それを操作するスイッチの身体状況に合わせた適合を行なっています。
急性期リハを前進させるスピード感を持つ一方で、症状が進行するALSの方々の身体きのうや生活に歩調に合わせるというバランスを持っていることが当科作業療法の特徴と言えます。
今後も地域の皆様と病院、各施設の皆様に貢献できるように励んでいく所存です。
⑤ ◆つぶやきコーナー◆
「懐かしんではシミジミしています」
東北保健医療専門学校 作業療法科教員 淀川 裕美
今年で作業療法士21年目になりました。これまでのOT人生の殆どが在宅訪問を通じて対象者様の傍らで作業を実践してきました。自己紹介の際は、決まって「訪問リハをしています」「神経難病の対象者様と関わらせて頂く機会が多くありました」と言っていた私も、現在は県内では新設校にあたる学校の教員に就かせていただき早7年目となります。あと数年も経過すると、教員歴の方が長くなることについ最近気が付き、時の流れを痛感させられました。様々な流れの中で節目に当たる時、必ず私の周りには「良き先輩」がいました。直接何かを計らってもらうのではなく、「憧れのOT」「素敵な大人」として、私の目標となる方々です。学生時代は(も)勉強が苦手で、実習でも指導者の先生方には大変ご迷惑をおかけしました。それにも拘わらず、OT4年目の夏、研修会場で私を見つけて下さった嘗てのスーパーバイザーは「今野さんでしょ?長野から戻ったのよね、これからも宜しく」と声をかけて下さりました。とにかく嬉しかったので鮮明に覚えています。「私も一人ひとりを丁寧に記憶して自分から積極的に声を掛けられる大人になろう、そうやって沢山の人と繋がっていこう」その時、弾む胸の内で自分に誓いました。その後は、県士会を通じて沢山の先輩方と活動をさせていただきました。私の想像を超えるスピードで展開する意見交換や、画期的ともとれる治療を実践する先人の凄みを目の当たりにして、「こんなOTになりたい」「この先輩方に信頼してもらえるくらい私も頑張ろう!」今度は強い憧れを抱きました。「どんなことでもチャレンジしたい」とも思いました。県士会活動に参加することで沢山の方と知り合えることが強い動機付けとなり、先輩方から声をかけて頂けることも次へのモチベーションとなったのです。10年目を迎えた頃には学生時代の仲間と先生を囲みお酒を飲む機会もありました。集まる面々の個性から容易に思い出されるヤンチャの数々も、先生は愛情深い言葉で「良いよ、許す」と笑顔で懐かしんでいらっしゃいました。恩師の寛大な心に触れた時、許すこと・待つことの背景にある情の厚さを感じ、胸が熱くなりました。信じて見守って下さることで卒後も育てて頂いていると感じます。先生方…私も過去を思い出し、人情を感じては目頭を熱くする年になりました。人のつながりに勇気づけられて今に至ると感じます。私も後進にそんな光を注ぐことのできる大人になりたい。多くの方と繋がっていきたいと思います。
編集後記
季節は夏真っ只中。暑い日が続いていますが、皆様はどうお過ごしでしょうか?
私はこの夏、自分が大切にしたいと思う時間を粗末にせず、充実した時間を過ごしたいと考えています。そのためには、体調管理が必要不可欠と考えます。体調を崩さないように、食事や運動に気をつけて過ごしています。昼夜の気温の寒暖差がありますが、皆様も体調管理には気をつけてお過ごし下さい。佐久間